今学期の最終授業での、初めての試み

大学生は、今月いっぱいで夏休みに入るという場合が多いかと思います。7月下旬は、前期(または春学期)の最終授業または試験期間ですね。夏休みまであと少し。体調に気を付けながら乗り切りたいものです。

 

今年度初めて担当した某女子大の授業(教科教育法)では、少人数(6人)のメリットを生かし、たくさん模擬授業を行いました。他の人の模擬授業を見ると、「あ、いいなあ。真似してみよう!」と思いがちなのですが、いざ自分がやってみると、なんかうまくいかないということがあります。

 

その原因は、「自分らしさ」を発揮しているか否かにあります。他の人の授業がいくら素晴らしくても、それが自分らしくできなければ、良い授業にはなりません。憧れの先生のように授業がしたいと思って真似してやってみたけど、全然うまくいかないなんてことは良くあるものです。

 

実は、私自身がこの半年くらい、自分らしく過ごせない状況に陥り、「自分らしいって何だろう?」ということを自問しています。そのもがき苦しんでいる時に出会ったのが、『可愛いままで年収1000万円』の著書で知られる、宮本佳実さんの本及びブログでした。今回、特に参考にしたのは、『大丈夫、あなたは「好き」を仕事にできるから~人生のモンモン期をするりと脱出する方法~』(大和書房、2018年)です。

 

大丈夫、あなたは「好き」を仕事にできるから。~人生のモンモン期をするりと脱出する方法~

大丈夫、あなたは「好き」を仕事にできるから。~人生のモンモン期をするりと脱出する方法~

 

 宮本さんの著書全9冊を読ませていただいて、「自分を大切にしよう!」ととても勇気づけられたと同時に、著書の中に書かれている考え方やワークが、学校教育、特に授業をするという教員の心構えや姿勢にとても役に立つと思ったのです。

 

そこで、宮本さんの著書の中に書かれているワークを、私なりにアレンジして、今学期の最終授業で学生さんたちにやってもらいました。名付けて「私を活かして、私らしく授業をする」です。

 

①自分の「好き」(30個以上)、②自分の楽しい、③自分の経験、④自分の得意 をそれぞれ時間を区切って書き出してもらいました。ひたすら自分と向き合う作業でしたが、学生さんたちは真剣そのもの。④の「自分の得意」は、なかなか出せないので、全員で輪になって、1人に対して5人が、「◯◯が得意だよね」と相手を褒めまくることをしてみました。

 

最終的に、下の写真のワークシートに書き込み、「私らしく授業をする姿」を考えてもらいました。

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 最後に、「あなたにとって、自分らしく授業をするには、具体的にどうしますか?」と聞いたところ、授業で聞いていた時よりも、スラスラとはっきり具体的に答えられていました!

 

授業は、授業をする先生によって個性が出て当たり前。個性を生かして、自分らしく授業ができるようになると、授業を受ける児童・生徒さんにもいい影響がありそうですね。