コマ切れ時間の活用法

中学生・高校生にとって、1学期の期末テストを目前に控えている時期ではないかと思います。準備のほうは順調でしょうか?

 

期末テスト前だと部活動が休みになる場合がほとんどだと思います。しかし、部活の強豪校や熱心な部活だと、試験前といえども特別練習があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんな時間のないお子さんに対して、保護者の方もご心配かと思います。

 

今日は、「まとまった時間がない=勉強できない」と悩んでいる方に、コマ切れ時間の活用法について、実体験を基に書きたいと思います。

 

私自身、高校時代、部活動がさかんな学校に通っていたので、試験前の部活動停止の期間くらいしか時間がなくて、大変だと感じていました。が、ある体験から、試験前にまとまった時間がとれることは、すごく贅沢なことだったことに気づきました。

 

それは、教員として朝早くから夜遅くまで、土日もなく働きながら、かつ家事・子育てもあるなかで、受験勉強をしたことです。その時の私には、文字通り、全くまとまった時間がなく、自宅で30分以上、連続で勉強できる時間がとれませんでした。

受験科目に英語があったのですが、久しぶりの受験ですっかり忘れており、思い出すにも時間がかかりました。自信のない英語の勉強にまとまった時間が当てられず、どうやって勉強時間を確保するか、非常に悩んでいました。

 

そこで、同僚の英語の先生に相談したところ、こんなアドバイスをいただきました。

 

➀結局、トータルである程度時間が確保できればいいので、細切れでも問題ない。

②「●●駅から△△駅までの15分間で、10行訳す」など、細切れの時間でできる課題を、細かく設定する。

 

ということでした。例えば、英文和訳をする場合、1つの問題(大問1のような)を全部まとまってやらなければならないと思い込んでいましたが、まとまった時間がとれないなら、分けてやっても良いというアドバイスは、まさに目から鱗でした。

 

その先生は、ご自身が長年生徒を指導してきた経験から…

 

「どちらかというと男子の方が集中できる時間が短いから、細かく時間を区切った方が、実は効果があるんだよ」

 

と教えてくださいました。

 

私の場合は、本当に家で勉強する時間がなかったので、通勤時間をフル活用しました。どんなに長くても、連続でできる時間が30分しかなかったので、その30分で大問1問をどれだけ解けるかに挑戦したり、乗り換えの間電車を待っている5分間といった細切れ時間は、自分に単語テストを課したりしていました。

 

最初は、電車の中だけの勉強で身に付いているのか、半信半疑でした。ですが、やってみると、時間が限られているので嫌でも集中でき、結果として効率よく勉強することができたと思っています。

 

まとまった時間がなくて悩んでいる中高生の皆さん。ぜひ、細切れの時間を有効に活用してみてください。アドバイスをしてくださった先生曰く、1時間まとまって勉強するのが苦手な方は、15分×4セットでもいいそうです。その間に短い休憩を入れるのもアリだそうです。

 

さっそく、細切れの時間がいつ・どれだけあるか洗い出し、明日の朝の通学から、試してみてはいかがでしょうか?