中学生の問題を、大学生が考えると…

今日の授業では、中学生の友人関係の問題を事例として紹介し、自分たちが中学生だったらどう解決するか、大学生に考えてもらいました。

登場する中学生の人物について、詳しく設定してみるグループ、自分が中学生だった頃を思い返しながら考えるグループ、そして、全く思いつかないグループと、実にさまざまでした。

考えてもらった後に、その事例で中学生が解決した方法を伝えると…

「全然思いつかなかった!難しい」

という感想が多く聞こえました。


正解を導くことが目的ではないのですが、考えているうちに正解を出したくなってしまうようですね。悔しがっていた方が見受けられました。

大学生がこのワークを通じて感じていたのは、中学生の友人関係の問題は、本人たちである程度解決できるということでした。子どもの友人関係の問題は、大人が聞いてしまうと、「何とか助けてあげたい」と思いがちです。でも、子どもの気持ちは、子どものほうが良く分かるようです。

子どもの問題というのは、放置するのは問題が見えにくくなり深刻化してしまうので良くないと思いますが、大人が介入したことで余計にこじれてしまうケースもありますよね。そのあたりのさじ加減は、本当に難しい。

どれが正解ということはないですが、例えば中学生が友人関係の問題を相談してきたら、一緒に考えたり話を聞くのに留め、彼らに任せてみるのも一案だと思います。

見守るのは忍耐が必要ですが、そこは大人の我慢どころかもしれませんね。

今日授業をした大学生たちは、自分たちがもう十分大人で、それゆえに子どもの気持ちは分からないことを痛感したようです。