捨てる神あれば拾う神あり、そして感謝

昨日は地元で大きなお祭りがありました。子どもたちにとっては、年に一度のビッグイベント。何ヶ月も前から、この日が来るのを楽しみにしています。その証拠に、一緒にお祭りに行く約束を、何ヶ月も前からしている子も多いのです。

小6のA君もその1人。6年生になり、新しいクラスになって間もない時期に、友達のB君から、一緒にお祭りに行こうと声をかけてもらいました。声をかけてもらって嬉しくて、お祭りが来るのを首を長くして待っていました。

そして、待ちに待った、お祭りが行われる7月になりました。すると、B君は突然、別の友達のグループに合流したいと言い出しました。A君はそれもいいと思ったので、「いいよ」と返事をしたそうです。

B君が合流したいと思ったグループの子たちは、自分たちは大人数のグループになってしまったから、これ以上は無理ということで、断られたそうです。

しかし、B君はどうしてもその子たちと一緒に行くのを諦めきれず、君だけが無理を言ってそのグループに入れてもらい、A君はB君に断られてしまいました。

A君は、春から楽しみにしていたので、すごく悲しくなったそうです。ですが、別の友達にそのことを話したところ、そのグループに入れてもらえることになりました。

少し悲しいことはあったけど、友達と一緒にお祭りに行けるのが嬉しくて、ワクワクして当日を迎えました。学校から帰り、急いで集合場所に。でも、その時に雨が激しくなり、友達の提案で、「雨だからやめておこう」ということになってしまいました。

天気ばかりはどうにもできません。A君はしょんぼりしながら、家に向かいました。すると、また別の友達のグループにすれ違いました。

そのグループの友達に、「お祭りいかないの?」と言われ、「雨が降ったから行かないことになっちゃった」と答えたそうです。そうしたら、「俺たちは雨だけど、行くよ」と言われました。

A君は、ちょっと悩みましたが、勇気を出して、

「一緒に行ってもいい?」

と聞きました。すると、「いいよ~」と気持ちよく答えてくれたそうです。

そのグループの子たちは、おそらく一刻も早くお祭りに行きたかったのではないかと思いますが、A君が自転車を取ってくるのを待っていてくれて、無事一緒に行けたそうです。

「捨てる神あれば、拾う神あり」とは、よく言ったものです。A君は、二度も神様(友達)に拾ってもらいました。

お祭りでは、お小遣いの範囲でめいいっぱい楽しんだそうです。そして、お祭り発祥の場所にあった銅像のところに募金箱があったので、おこづかいから100円募金してきたそうです。


きっと、神様への心からの感謝の気持ちでしょうね。