最後に笑う人は、最初からは分からない

 今日も、昨日に引き続き、子どもの習い事の付き添いでした。また、母親同士で子どもたちの練習を見守りながら、立ち話をしたので、そのうちの一エピソードを書きたいと思います。

 

コーチが、新しく入った子たちに対して、「この子は◯◯だよね」とコメントをしているのを聞いて、指導をする方は、ちょっと子どもたちがやっているところを見ただけで、いろいろなことが分かるのかなあと感じました。

 

そのことを、あるお母さんに話したところ、その方のお子さん(高2・女子)の話をしてくださいました。

 

そのお嬢さんは、高校に入学して部活に入った時に、そのお母さんのお話では、部の中で一番上手ではなかったそうです。お母さんも、「大変だったら、部活辞めていいよ」と言っていたそうですが、練習を重ねているうちに、どんどん上手になっていき、高3が引退した今では、エースをつとめているそうです。

 

どうしても、指導者の方に、「君は◯◯だよね」、「いくら注意しても、できないよね」ということを言われると、本人も親も「そうかなあ~。頑張ってもできないから、自分(うちの子)はセンスないや…」と思ってしまいがちではないでしょうか。うちは親子共々そう思ってしまい、必要以上に落ち込むことが多いです。

 

でも、このお話を聞いて、やはり最初はそんなにできなかったとしても、本人の努力次第で、エースになることだって十分あることが、良く分かりました。

 

よく考えてみれば、当たり前のことですよね。でも、長年そのスポーツの指導者をされてきた方に、「センスがある」と言われれば嬉しくなり、「全然できていない」と言われれば、「自分なんかどうせダメなんだ」と落ち込んでしまうもの。

 

教員も知らず知らずのうちに、子どもたちに対してコメントをしてしまうことがあると思います。でも、専門家である教員に、プラスではないこと言われると、「自分なんか、どうせダメなんだ…」と、子どもたちは否定的に感じてしまうのだと思います。

 

この女子高生のように、ひたむきに努力することで、最後は「笑う人」に成り得るんだということが分かっただけでも、頑張ってスポーツをやっている子どもたちにとっては、大きな心の支えになると思います。

 

このお話が聞けてよかったです。厳しい指導を受けて落ち込んでいる子がいたら、今日聞いたお話をしてあげたいと思います。